何 も な い 平 野 と 大 き な 灰 色 の 空 を 見 た か っ た だ け か も し れ ま せ ん
放置され回収されることのないゴミは、廃棄処分されるための世の中の仕組みから抜け出している。
そう見えた時、私は人のイメージをそれに投影しようと考えた。
私たちは、私たちの境涯から抜け出すことはできるのだろうか。山中のゴミたちは、いまもそこに在り続ける。
ミシオ
山のゴミに顔を描く
2020.10.1 - (31)
宮城県石巻市の山中にて
※冒頭の文章は、カズオ イシグロ著・土屋政雄訳 『わたしを離さないで』の一節より引用。